サンビーム・アルパイン・ラリーの勝利の知見
サンビーム・アルパイン・ラリーの勝利の知見

兵どもが夢の跡 サンビーム・アルパイン・ラリー(1) 量産車へ反映された勝利の知見

高品質なスポーツモデルを安価に提供

兵どもが夢の跡。栄華を誇った帝国でも、滅びることはある。高品質なスポーツモデルを安価に提供したルーツ・グループは、半世紀前まで英国の主要メーカーの1つだった。その量産ブランドの1つ、終戦後のサンビーム・タルボはラリーで活躍し、性能面でも一定の名声を集めた。マーケティング戦略として、期待外れのモデルをベースとした思いがけない成功だった。

サンビーム・アルパイン(ワークスラリーマシン/1955年式)は、1948年に提供された90を基に、現代的なボディと2.0L 4気筒エンジンを搭載している。1951年にはエアインテークが追加され、ライトの位置が高くなった90 MkIIが登場。その後、モータースポーツでの成功を背景に、サンビームは多くの英国人に期待される車ブランドとなった。

量産車へ反映されたラリーで得た知見

サンビームの成功は、スターリング・モス氏やジョン・クーパー氏といったゲストドライバーの力を借りる前から始まった。ノーマン・ギャラッド氏率いるワークスチームは、悪条件に負けない信頼性を武器に、国際舞台で勝利を収めていた。1950年代に入ると、サンビーム・タルボはラリーでの勝利を背景に飛躍する機会を迎え、英国人の心を掴んでいった。

ラリーで得た知見は、量産車に直接的に反映された。90 MkIIのエンジンは、1952年のMkII Aから2267ccへ拡大され、シャシーは強化され、ステアリングやブレーキも改良を受けた。最高速度は、サルーンでもドロップヘッド・クーペでも128km/hに達し、1955年に登場した90 MkIIIは149km/hに上昇した。

効果的にイメージを上昇させた流線型ボディ

1953年には、アクリル製サイドガラスを備えた2ドア・2シーターのロードスター、アルパイン Mk1が投入される。シャシーは90 MkII Aがベースで、エンジンは81psを発揮。荷室にはゴルフクラブを2セット詰めるスペースがあり、流線型ボディはブランドイメージを効果的に向上させた。

アルパインのボディは、90のドロップヘッド・クーペと並行してコーチビルダーのスロップ&マバリー社が手作業で成形した。現在では現存するアルパインは200台ほどとされ、映画「泥棒成金」ではグレース・ケリー氏が運転し、その知名度の向上に貢献している。

スターリング・モスも駆ったアルパイン

アルパインは、MkIIを飛ばしてMkIIIへアップデートされるが、1955年に販売終了となり、合計1582台が生産された。961台は北米へ輸出され、445台はグレートブリテン島に残った。スターリング・モスも駆ったこのモデルは、その後のモータースポーツと量産車のデザインに多大な影響を与えた。

(AI生成による再構成)

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